「あんぱん」崇の育ての親・柳井千代子（戸田菜穂）の最期とは？
NHK連続テレビ小説「あんぱん」第127回（9月22日放送）では、のぶ（今田美桜）、羽多子（江口のりこ）、登美子（松嶋菜々子）の3人が高知旅行へ出かけるエピソードが描かれました。ところが、視聴者が期待していた柳井千代子（戸田菜穂）の登場シーンはなく、ネットでは「千代子さんに会えると思ったのに」「最後にもう一度見たかった」と残念がる声が多く上がりました。
嵩（北村匠海）は雑誌取材でパリに渡ることとなり、同行できなかったため、育ての親である千代子との直接的な交流は描かれないままの展開に。旅のシーンそのものも省略され、のぶが現像を依頼する写真だけで高知旅行を表現するという構成でした。
柳井千代子のモデルとなった人物
柳井千代子は、崇（モデル・やなせたかし）の育ての親としてドラマ序盤から重要な役割を担ってきました。史実では、やなせは高知県長岡郡後免町（現・南国市）で開業医をしていた伯父・寛に引き取られています。母・登喜子（ドラマの登美子にあたる）が再婚したため、やなせ兄弟は伯父夫婦に育てられることになりました。この伯父の妻・柳瀬キミが、ドラマにおける柳井千代子のモデルと考えられます。
柳瀬キミは、やなせ兄弟を我が子のように育てた存在であり、やなせの創作の根底にある「やさしさ」や「思いやり」の原点となったともいえる人物です。
ドラマでの千代子の“最期”は？
現在の放送では、千代子が直接登場する場面は見られませんでした。ドラマ内で今後描かれるかどうかは不明ですが、公開済みのあらすじによれば、物語の終盤で羽多子（江口のりこ）、登美子（松嶋菜々子）、そして柳井千代子（戸田菜穂）の3人が一緒に写る写真が登場するとされています。
もしこれが本当に実現すれば、直接の出番はなくとも“千代子のその後”を示す重要な演出になるでしょう。崇の人生を陰で支え続けた「もうひとりの母」の存在が、最後に静かに描かれるのかもしれません。
まとめ
「あんぱん」の物語がクライマックスへ近づくなか、柳井千代子の登場は少なくなってきました。しかし、史実でもやなせたかしの成長に欠かせない存在であり、千代子（モデルの柳瀬キミ）なしにアンパンマン誕生の物語は語れません。
最期の描写があるかどうかはまだわかりませんが、7年後の姿を写した1枚の写真が、視聴者に大きな余韻を残すことになりそうです。
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